カジノ資本主義

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 20世紀後半における変動相場制への移行や、各国金融の自由化、国際化などによる金融取引の活発化と量的な拡大、金融リスクの増大とキャピタルゲインを含む金融面での収益率の増加が、マネー・ゲームを活発に行なわせるようになり、あたかも密室の中でのギャンブルのように実体経済とは乖離したところで金融活動が行なわれていることから、カジノ資本主義と呼ばれました。

 

   カジノと同じように、今日の金融界の中枢ではゲームの選択ができるルーレット、ブラックジャックやポーカーの代わりに、ディーリング〔売買〕――外国為替やその変種、政府証券、債券、株式の売買――が行われています。  これらの市場では先物を売買したり、オプションあるいは他のあらゆる種類の難解な金融新商品を売ったり買ったりすることで将来に賭をできます。 

 カジノ資本主義の破たんは、米国経済を直撃しました。 輸出に頼ってきた日本の大企業は、米国経済の減速がより鮮明になるなかでも、大もうけを続けようと必死です。 そのひとつの手段が、労働者や中小企業・業者へのしわ寄せです。 常に中小企業や労働者が、いじめられる構図になっているわけです。