エボラ出血熱

 「横浜のアオヤギ行政書士事務所」現在、西アフリカ(ナイジェリア、リベリア、シエラレオネ、ギニア)で流行して、大問題になっているエボラ出血熱につき解説いたします。 その、致死率は50~90%です。 怖いですね、恐ろしいですね。 小職は、以前、漫画のゴルゴ13で、ゴルゴ13がエボラ熱にかかり、自分で、血清を創り生き延びたのを思いだしました。 漫画はマンガです。

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 今回のエボラ出血熱の流行は既に死者が11日時点で、1013人に達したとWHOが発表しました。 8月9日までの3日間で新たに52人が死亡したとしています。
52人の内訳は、リベリアが29人、シエラレオネ17人、ギニア6人。感染者数は1848人となった。 1,000人以上になり、WHOは「史上最大、最悪の規模になり年内に収束させるのは難しい」と、緊急事態宣言をいたしました。 しかも発生は西アフリカに留まらず、感染した医療関係者の空路移動に伴って世界へ広まる可能性が出ています。 中国では、エボラの医療に従事した8人の医師たちの感染の可能性を伝えています。 


エボラウイルスの顕微鏡写真


 

 

 

 エボラ出血熱は、エボラウイルスを病原体とする急性ウイルス性出血熱です。 特徴は、血液や体液との接触により人から人へ感染が 拡大し、多数の死者を出す流行を起こすことであり、エボラの名は発病者の出た地域に流れる川の名から命名されました。

 最初に発見されたのは、1976年6月末、スーダン南部ヌザラの綿工場に勤める倉庫番の男性が出血熱様症状を示し、次いでほかの部署の男性2人も同様の症状で倒れました。 これがエボラ出血熱と認識された最初のケースです。 これら3人の患者を発病源として家族内、病院内感染を通してエボラ出血熱の流行が拡大しました。

 最近、エボラウイルスの宿主はアフリカに生息するオオコウモリであることが明らかにされました。

 

治療と予防

 感染予防のためのワクチンはありません、ワクチンの実験に入るのが9月に入ってからです。 治療は対症療法のみで、抗体が検出されるようになると急速に回復に向かいます。 一方、治療薬に関しては、米マップ・バイオファーマシューティカルとプロフェクタス・バイオサイエンシズの薬剤がサルに対して特に有望な効果を示しているとのことです。 また、カナダのテクミラ社は、開発中の薬剤「TKMエボラ」はこれまで米食品医薬品局により「臨床試験差し止め」の扱いとされていましたが、今回「部分差し止め」に変更されました。 これにより、FDAからの通知があれば、新たな患者への投与が可能になります。
 感染予防の対応は、
感染者や検体と接触した人のみに対応すれば良く、疑い患者の血液等を素手で触れないこと(手袋を必ず使用する)が重要です。 空気感染はないとされていますが、飛沫感染は否定できませんので、注意が必要です。

 

症状

 発症は突発的で進行が速いです。 潜伏期は2 〜21 日で、汚染注射器を通した感染では早く、接触感染では長い。 インフルエンザ様症状が進行し、重篤化します。発熱、頭痛が100%に、腹痛、咽頭痛、筋肉痛、 胸部痛が80%に、出血(吐血、口腔歯肉、消化管)が70%にみられます。 出血は死亡例の大部分でみられる。2000 年のウガンダでの流行では上記症状に加えて、衰弱のほか下痢等の消化器症状が目立ち、出血症状は10%以下でした。 肝臓でのウイルス増殖による肝腫脹により、右季肋部の圧痛や叩打痛が特徴的です。 症状として“エボラ出血熱に特徴的なものは特にありません。