違法(脱法)ドラッグ

 「横浜のアオヤギ行政書士事務所」違法(脱法)ドラッグにつき、解説いたします。 ご質問やご相談は下記のフォームに記載のうえ、メールにて送信下さい。なお、返信希望のご質問には、貴メールアドレスの記載をお忘れなく。

 

 法ドラッグ(合法ドラッグ、脱法ドラッグ)とは、法律に基づく取締りの対象になっていない薬物で、麻薬と同様の効果を持つ物質を指します。 合法ドラッグとも呼ばれますが、厚生労働省は違法ドラッグと呼称しています。

 「合法と言われているものは安全」「法規制されていないものだと言われた」が、実は、すべて「違法」です。

「合法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと称して販売されるため、あたかも身体影響がなく、安全であるかのように誤解されていますが、大麻や麻薬、覚醒剤などと同じ成分が含まれており、大変危険で、(覚醒剤より強い成分がある場合も多い)違法なドラッグです。

 脱法ドラッグは、法の網をくぐりぬけるために「お香」「バスソルト」「ハーブ」「アロマ」など、一見しただけでは人体摂取用と思われないよう目的を偽装して販売されています。 色や形状も様々で、粉末・液体・乾燥植物など、見た目ではわからないように巧妙に作られています。 デザインされたパッケージやカラフルな液体は、危険な薬物に見えないため、キレイ、かっこいいという印象を持ってしまいますが、中身は売っているほうもわからない恐ろしい薬物です。「合法」や「安全」という言葉を信用してはいけません。

 

  日本において脱法ドラッグは、吸飲や経口等で摂取し、中枢神経系に作用し酩酊・多幸感・幻覚などの向精神作用をもたらす薬物のうち、法律、条令、省令等によって、所持や摂取、売買の禁止対象となっていない薬物のことを指します。 例として、かつて脱法ドラッグであった、強い効果を持つ2C-T-7(2006年に麻薬に指定)は五感の歪みや幻覚を感じ、弱い効果を持つラッシュ(2006年に指定薬物に指定)は数分程度の間酩酊感を得ます。 日本において、脱法ドラッグが登場し始めたのは1990年代の後半とされ、2000年頃インターネットの普及などに伴い濫用が広がったとされます。 ただし、脱法ドラッグであっても、販売の名目の如何に関わらず事実上、人体摂取目的に販売したと判断される場合は「無承認・無許可医薬品の販売」として薬事法違反での取り締まりの対象となります。 しかし、「事実上人体摂取目的に販売したと判断される場合」が曖昧なため、いまだにアダルトショップやインターネット上で、クリーナーや芳香剤、研究用試薬、観賞用などとうたって販売されていることが多々あります。

 取り締まりはおもに厚生労働省麻薬取締部により行われます。 取締りが効率的に行えるよう、段階的に法律や省令が改正され、2013年3月以降は、成分が類似している薬物を包括指定して「指定薬物」として、取締りの対象とすることができるようになりました。 また、それぞれの地方自治体で脱法ドラッグを取り締まる薬物乱用防止条例(神奈川県防止対策実施要綱)が制定されています。 地方自治体の条例に基づく取り締まりは保健所もしくは警察が実施します。

 

脱法ドラッグの取締り

 脱法ドラッグを取り締まるため、「薬事法」の改正が行われました。
 これまで薬事法は、脱法ドラッグの流通を防ぐため、1,300種類以上の危険な薬物を指定し、「製造」「輸入」「販売」「授与」することを禁止していました。
 しかし、指定薬物を含む脱法ドラッグの違法な製造・販売が続けられました。 一方では、「持っていても捕まらないから」、「使っていても処罰されないから」といった間違った考えを持ち、それらの薬物の購入・使用を続ける人もいました。
 このような状況を受け、指定薬物に対する規制が強化されることとなりました。

イラスト

平成26年4月1日から、指定薬物について、

 持っていること(所持)

 買ったり、もらったりすること(購入・譲受)

 使ったり、試してみたりすること(使用)が禁止されました。

違反すれば、

3年以下の懲役、300万以下の罰金の刑罰が科せられます。

※ 指定薬物に該当しない薬物であっても、東京都が調査を行い、健康被害が生じること等が認められたものについては、「知事指定薬物」に指定され、所持・使用等が禁止されます。 (東京都薬物の濫用防止に関する条例)

 

「脱法ドラッグ」として販売されていたものであっても、今後は持っているだけで取締りを受けるという認識を持ってください。「合法だと思っていた。」「取り締まられないと思っていた。」などの言い訳は通用しません。薬物乱用の恐ろしさを十分に理解し、脱法ドラッグを絶対に「持たない・買わない・もらわない・使わない」でください。

 

違法(脱法)ドラッグ依存症の恐ろしさ

 違法(脱法)ドラッグは依存性薬物です。 依存性薬物症とは、無承認医薬品薬物の中には使用により快感や幻覚を生じさせ、一度使うと繰り返し使いたくなるものがあります。 これらを『依存性薬物』といい、精神作用物質が脳に作用して行動や知覚(五感)・認知・気分(喜怒哀楽)・意識状態などに変化を及ぼします。 脱法ハーブ・脱法ドラッグをはじめ大麻、覚せい剤、市販薬など様々です。
 薬物依存症とは、自分の意志では薬物の使用をコントロールできなくなってしまう障害です。 薬物のせいで仕事や信用を失ったり、家族がバラバラになったり、逮捕されて刑務所に服役したりしても、なかなか薬物をやめることができません。
 「もう二度と使わない」と何回も誓い、「これが最後の一回」と何十回も決意しながらも、また手を出してしまう。つまり、「わかってはいるけどやめられない」、それが薬物依存症なのです。薬物依存症(脱法ハーブ・脱法ドラッグ依存症)は、れっきとした精神医学的障害です。決して意志が弱いからでも反省が足りないからでもありません。 そして精神医学的障害である以上、いくら説教や叱責、あるいは罰を与えても、それでよくなるものではないのです。 なぜなら、薬物を使ったことのある脳は、いつまでも薬物の快感を記憶していて、自分でも気づかないうちに、その人の思考や感情を支配してしまうからです。 ですから、薬物依存症に対する専門治療が必要なのです。

 

 

麻薬と違法ドラッグの組成化学式の違い