民間の老後の住まい①「介護付き有料老人ホーム」

 「横浜のアオヤギ 行政書士事務所」介護付き有料老人ホームにつき解説致します、ご質問やご意見は下記のフォームに記載の上、メールにて送信下さい。 なお、返信希望のご質問には、貴メールアドレスの記載をお忘れなく。

 

   介護付有料老人ホームとは、民間事業者によって運営される介護施設であり、要介護者を受け入れて施設内のスタッフが介護する「介護専用型」、要介護者と健常者を受け入れて主に施設内のスタッフが対応する「混合型」、外部事業者による介護サービスを利用する「外部サービス利用型」といった種類があります。

 介護付有料老人ホームの特徴は、受け入れる高齢者の要介護度の幅と提供するサービスの幅がきわめて広く、施設によって異なることです。 そのため、選択肢の多い介護付有料老人ホームの選択にあたっては、施設側の対応をきちんと確認する必要があります。

 

介護付き有料老人ホームの長所

 1.レクリエーションや設備が充実している

 2.重度の介護状態でも、住み続けられる施設がある

 3.医療ケアに対応する施設が多い

 4.選択肢が多い

介護付き有料老人ホームの短所

 1.費用がかかる施設も多い

 2.外部サービス利用型は要介護度が高いと介護サービス費用が割高

 

介護付き有料老人ホームの費用

 介護付有料老人ホームの入居には、多くの場合、初期費用と月額利用料が必要になります。 施設の場所や地域、設備やスタッフによって、初期費用は0~数千万円、月額利用料は12万~30万円程度とかなり差があります。 なお近年は、入居時一時金が無料で、月額利用料を比較的高めに設定する施設も増えています。

 

介護付き有料老人ホームの入居基準

 介護付有料老人ホームでは、混合型には自立した人も受け入れ、介護専用型には認知症や寝たきりの重度の要介護者を受け入れる施設もあるなど、きわめて幅広い状態の人を対象としています。 また施設によって「要介護度1以上の65歳以上の高齢者」「感染症にかかっていない」「身元引受人がいる」など、受け入れ基準は様々なので、詳細はそれぞれの施設に問い合わせ、確認してください。

 

介護付き有料老人ホームで提供されるサービス

 介護付有料老人ホームで提供されるサービスは、見守りや食事・掃除・洗濯の世話・各種レクリエーションから、介護職員や看護職員による入浴・食事・排泄などの介護、機能訓練指導員や生活相談員によるリハビリテーション・カウンセリング、医学管理下でのケアまで様々です。 ただし、医学管理下でのケアなどへの対応は施設よってかなり異なりますので、事前に確認してください。

 

介護付き有料老人ホームの設備

 介護付有料老人ホームには、様々な設備が備えられています。 基本的な設備である居室、浴室・トイレなどの共同設備、リビングやダイニング、コミュニティルームや団らんスペースのほか、理美容室や医務室、キッチンや売店など、入居者の要望や入居費用に応じて、設備に豊富なバリエーションがあります。 特に違いが大きいのは、居室と共同生活室の仕様です。 居室では、広さやトイレ・浴室・キッチンなどの設備、共同生活室では、カラオケ・園芸・アトリエ・麻雀卓・図書室などの趣味設備、機能訓練室・フィットネス用具・プールなどの健康設備、その他ゲストルームや駐車場などにおいて様々なバリエーションがあります。

 

介護付き有料老人ホームの入所手続き

 介護付有料老人ホームへの入居の申し込みは、各施設に行います。 入居申込書の提出、訪問あるいは来訪による面談の後、住民票・健康診断書・所得証明書などの必要書類を提出し、面談の結果を施設スタッフなどが、「要介護度」「介護の必要性」「介護者の状況」「資産や収入額」などから、総合的に判断して、入居を決定します。

 

介護付き有料老人ホームの入所難易度

 介護付有料老人ホームは、施設数が急速に増えており、また条件が良ければ入居費用が高く設定されているため、条件さえ合えば入居が特に難しいわけではありません。 ただし、13年の全国有料老人ホームの入居率は87%と、8年連続で上昇していることもあり、入居を希望する場合には、施設に早めに条件を確認してください。

 

介護付き有料老人ホームのQ&A

Q1:介護付き有料老人ホームと 養護老人ホームの違いは何ですか?

A1:①介護付き有料老人ホーム一般型特定施設入居者生活介護
   介護保険の「特定施設入居者生活介護」の認定を受けた施設で、食事や清掃から介

     護サービスまで、すべてを施設のスタッフが提供するタイプの有料老人ホームで

     す。   有料老人ホームのうちでは最も数が多く、「老人ホーム」と言ったときに多

     くの方が思い浮かべるのはこのタイプです。 介護サービスについては、施設のケ

   アマネージャーがそれぞれの状況や要望に応じて利用計画を立て、それにもとづい

     て施設の介護スタッフがサービスを提供する仕組みになっています。
     ②介護付き有料老人ホーム外部サービス利用型特定施設入居者生活介護
   2006年4月の介護報酬改定以降、新たに制度化されたタイプで、施設のスタッフ

     が実施するのは介護サービス計画の作成と、安否確認や緊急時の対応などの日常的

     な支援まで、介護サービスは施設スタッフの管理のもと、計画に従って、外部の提

     携事業者が提供します。 介護サービスは個別に外部の事業者が提供するので、一

     般型の介護付き有料老人ホームに比べて個人の要望に応じた調整などを行いやす

     いです。
   ③特別養護老人ホーム
   身体、精神など、著しい障害があり、介護保険制度で介護の必要がある「要介護」

     の判定が出た人が利用可能な、老人福祉法上の老人福祉施設の中の一つ(社会福祉

     施設)。 略して「特養」と呼びます。常時、介護が必要な寝たきり老人、認知症

     の高齢者の入所が多いので「終→ついのすみか」とも言われます。しかしながら、

     空き待ちの非常に多い施設で、すぐに入所出来る事は有り得ない状態です。 3年

     ~5年の待ちは普通です。

Q2:介護付き有料老人ホームの入所費用が月額17万円という所があります。  地域や

   立地で料金は異なると思いますが、こういう所は実費が膨大と聞きましたが、毎月

   17万円位かかるのでしょうか?   それとも適用されてる保険や介護度によって支

     払額が安くなったりするのでしょうか?
A2:介護付有料老人ホームの利用料総額が毎月17万円であれば安価な施設です。
   介護付有料老人ホームには補助金なども無く、土地の購入から施設の建設までの費

     用は家賃の居室費になります。 特養等のように減免もない為に高額になります
   更に介護保険の指定を受けていても施設管理の費用が必要なので、管理費を徴収し

     ます。 食費も厨房機器に調理員の人件費を含めた金額になります。  かてて加

   えて、介護保険の1割負担分、居室の電気代や別途費用の徴収があり、日用品とし

     てオムツを使えば自己負担です(特養等ではオムツは介護報酬に含まれるので自己

     負担はありません)。 総額として20万円を超えるのが一般的な介護付有料老人ホ

     ームです。 入居時に数千万~数100万の入居一時金を納めた上で上記の費用が必

   要になると考えて下さい。 地方都市では安価な一時金(数10万円)や敷金方式

   も増えて来ました.。 利用料総額もご質問の17万円程度の施設も有ります。

Q3:介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームと高齢者専用賃貸住宅(サ高住)

   では高齢者にとって将来的にはどれがおすすめですか? 外部の介護を利用するの

     に問題ありますか?

A3:入居される方の状況によって、どのタイプの施設が良いかは変わりますのでもう少

     し情報がないと判断が難しいですが、”将来的”にを強調するなら、介護付有料老人

     ホームだと思います。   住宅型有料老人ホームと高齢者専門賃貸住宅は、ご指摘の

     通り外部の訪問介護事業所が個別のケアをします(外部といっても施設内の併設事

     業所も多いです)。   制度的に外部の事業所のケアであるだけで、サービスを受け

     る方にとっては介護士が来てくれて介護をするわけですのでこの点はあまり施設に

     所属する職員が介護をする介護付有料老人ホームと変わりません。
        住宅型有料老人ホームや高齢者専門賃貸住宅の問題点は、介護が重くなり居宅介

     護の上限を超えてサービスを受けることになった場合に、自己負担が大きくなる可

     能性があることです。   介護付なら介護の量にかかわらず月額固定費用ですのでこ

     の点は安心できます。   しかし、住宅型有料老人ホームや高齢者専門賃貸住宅の中

     には上限を超えても、管理費の中で施設の看護師・介護士がケアを行うところも多

     く、実質的には介護付有料老人ホームと同じサービスレベルのところもあります。
     有料老人ホームの無料相談サイトです。 
     http://www.inn-home.com/soudann.html

 

Q4:介護付有料老人ホーム、私は、介護福祉士で特養で5年働いてきましたが、転職を

   考えています。   住宅型有料老人ホームそれぞれの働きやすさ、働きにくさは?

A4:特養で長年働いてたのなら 介護付き有料老人ホームのほうが働きやすいと思いま

   す。 住宅型は、老人ホーム内の居室へ訪問介護に行く形ですので、特養にいた

   方だとかなりやりにくいと思います。 ちなみに、特養から介護付き老人ホーム

   に転職するとほとんどの方が、もっと動きたいとのことです。

 

Q5:介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いは何ですか?
A5:介護付き有料老人ホームはその名の通り、施設内で介護を受けられます。 比較的

   大きな施設で、個室が多いですが、廊下やホール、食堂は共同スペースです。 そ 

   れぞれのお部屋にはトイレが付いていますが、お風呂は付いていたり、共同浴室で 

   あったりです。 ただ、どちらにせよ職員が入浴介助してくれます。 他にも、食 

   事、排泄、着替えなど、身の回りのお世話をしてもらえる施設です。
      サービス付高齢者向け賃貸住宅も基本は個室です。 見た感じも施設、というよ

   り、一般の独身者向けマンション、といった感じです。
     有料老人ホームが、共同スペースが多いのに対し、サ高住は少ないです。
    介護付き有料老人ホームは費用に介護を受ける費用も含まれますが、サ高住は含

   まれません。 サ高住のサービス付は、生活相談員を置くこととされているので、

   介護を受ける場合には別にヘルパーステーションと契約し、在宅の生活と同じよう

     に派遣を依頼します。 施設によっては、自施設内にヘルパーステーションを併設

     している所もありますので、このような場合はそのステーションからヘルパーさん

     に来てもらえますが、支払う料金は使った分だけ、別にお支払の必要が発生しま

     す。   ですから、介護の必要性が大きくなればなる程、施設へ支払う基本的なお金

     +ヘルパーさん、デイサービス、訪問看護などの費用が発生していきます。

 

Q6:介護付き有料老人ホームは55歳から入れる所もありますか?   施設から会社とか通

     勤できますか?  各施設によって料金は違うと思いますが、料金体系は入所金と

   月々の料金位ですか?   入所金数千万みたいな所は高額の方ですか?

A6:「介護付き有料老人ホーム(特定有料老人ホーム)」は、介護保険法に基づいた指

   定を受けた有料老人ホームです。 介護サービス費用が基本的に定額で基本的に

     介護保険を利用しながら入所しますが、自立でも入所できます。 しかし、自立者

     の場合は介護保険分の世話代が入らないので、利用料自体が要介護者よりも高く付

     きます。 自立なら生活制限が無いでしょうが、就労出来る人は利用はしません。
    55歳は、介護保険の2号被保険者なので特定疾病があれば介護保険の利用は出来 

   ます。 利用料は入居金が1億円以上から入居金なしの所まであり、月額利用も大 

   都市と地方、施設の規模によって違います。 住宅型有料老人ホームなら生活費と

     介護が別途で外部の介護サービスが入りますが、介護型は生活費の中に介護料も入

     ります。